竹筒トラップを回収しました!
みなさんは、竹筒トラップという言葉を聞いたことがありますか?耳にしたことが無い人がほとんどだと思うのですが、タケやヨシなどの植物の孔に巣をつくるハチの仲間(管住性ハチ類とよびます)の研究でよく用いられる手法の1つです。
管住性ハチ類はおもしろい生態をもっており、メス親は孔の中に子どものためのエサを集めてきて、そこに産卵し、巣孔の入り口を閉じます。卵からふ化した幼虫は親が運んで蓄えたくれたエサを食べて、成虫になると、巣孔から飛び立ちます。
どんな種類の管住性ハチ類がどんな環境に巣を作るのか、また、子どものために、どんなエサを用意するのかを調べたりするために、自然の巣を見つけるのは至難のわざです。そこで、ハチが巣に使いたくなるような短く切った細めのタケを束ねて竹筒トラップをつくり、いろいろなところに仕掛けます。そして、定期的に見回りながら、どんなハチが巣を作るのかを調べるわけです。
今年度は、卒論生の一人が丹波篠山で竹筒トラップを使って、管住性ハチ類の営巣環境や、巣に寄生する寄生者(主にハエの仲間がこっそり巣内に産卵し、ハチの幼虫のエサを横取りします)の種類などを調べていたのですが、卒論研究も一段落付いたため、これまで仕掛けていた竹筒トラップを回収する作業を先日行いました。
◎回収作業の様子です。木に紐で縛り付けた竹筒トラップを1つずつ回収しました。寒い中、お疲れさまでした!
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